大野キャンディス真奈個展「Life is beautiful.」

2023年8月24日(木)-9月3日(日)
1-7 pm

休廊日:月・火曜日
入場無料
オープニング・レセプション:8月24日(木)6-8pm
レセプションではDJパフォーマンスもあります。
DJ/MonoGoi
"MonoGoi"(ものごい)は自身の地元の言葉で"辛い、疲れた"などをカジュアルに表す言葉。音楽制作やアートなど総合的な表現者として都内を中心に活動中。また様々なクラブでDJとしても活動の場を広げている。
*オープニング・レセプションはどなたでもご参加いただけます。

大野キャンディス真奈個展「Life is beautiful.」展示風景
大野キャンディス真奈個展「Life is beautiful.」展示風景
大野キャンディス真奈個展「Life is beautiful.」展示風景
大野キャンディス真奈個展「Life is beautiful.」展示風景

下北沢アーツは、大野キャンディス真奈個展「Life is beautiful.」を開催いたします。大野は、2023年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。在学中から映画も制作し、2022年には監督・脚本を担当した「愛ちゃん物語♡」が全国公開されるなど、ビジュアル・アートの世界でマルチな才能を発揮しています。
2023年の東京藝術大学卒業制作展示においても一際異彩を放っていた大野の絵画は、カラフルで得体の知れない生き物たちが描かれた一見エキセントリックな作品です。作品のインパクトに圧倒されつつも、一点一点をよく観ていくと様々な形・色を持った多くの生き物たちが、置かれた環境の中で自然体で生活し、喜怒哀楽の感情を見せていることがわかります。その生き物たちは大野の周辺に実際にいる人物をモデルにした一人ひとり独自の個性を持つキャラクター達です。人生に悩み、環境問題に心を痛め、甘いチョコレートの欲望に負け、自分らしく精一杯生きています。映画監督としても活躍する大野は絵画上でも大小様々なストーリーを紡いでいるのです。価値観は違っても、コミュニケーションを取り、隣人をできる限り理解し、ハッピーに生きよう、映画にも絵画にも大野が信じる人間の愛が真摯に描かれています。
本個展の作品制作ではエアブラシの技法も取り入れたことにより、大野作品の特徴であるファンシーな雰囲気が増すと共にストリート感も加わり、絵画表現の幅も着実に広げています。「映画と絵画の世界を行き来し、みんなに見たことのない驚きや感動を与えて人をハッピーにさせたい。お金持ちになって家族を幸せにして、将来は学校を作りたい」という大野キャンディス真奈のポップでハッピーで、ときに胸がキュンとするような作品世界をぜひお楽しみください。物語のある絵画作品に加え、下北沢の街にもぴったりの大野が古着にオリジナルアートを描いた作品の販売や、気軽に購入可能なアート作品もご用意いたします。これまで大野の作品に登場してきた、ピンクのリボンの生き物についての名前公表もあります。

アーティスト・ステイトメント

大野キャンディス真奈です。映画監督と、絵を描いていますଘ(੭ˊ꒳ ˋ)੭✧♡
「どうせ生きるなら楽しもう。明るくポップな世界を描こう。だから一緒に会話しよう。」
この世界にはクレイジーで悲しい現実が存在します。
どうしようもない事実ですが、私たちはそれを受け止めて前に進まなければなりません。
会話は人間にとって重要な要素です。
私は武器を作るのではなく、作品を通じて人々との交流を深め、会話を通じて互いを理解し合いたいと思っています。
そのために、人々の心を動かす作品を作り、彼らを幸せにしたいのです。
私が描く絵画では、線と線が重なり合い、奇妙な生物が生まれ、世界が構築されます。
それはまるでアニミズムのようです。全てに命を吹き込みます。
無我夢中で描き、一瞬、現実に戻ると、絵の中には物語が広がっているのです。
それはまるで、自分の日記のようであり、人々の日常が交錯しているかのようです。

映画では、私が自ら脚本を書き、映画のディレクションも担当しています。
絵画作品とは異なり、映画ではよりダイレクトにメッセージを伝えていきます。
悲しい出来事も、考え方を変えることでポップになることができます。
そういった演出を取り入れています。自分の視点や考え方を変えるだけで、世界は大きく変わるのです。私の映画演出にはアニメーションの要素もあり、オーバーリアクションやファンシーな部分が際立っています。

私は昔から映画が人々に夢を与えるものだと考えています。
絵を描くことが映画の表現に影響を与え、映画を制作することが絵の表現につながるのです。
私はこの二つのアートの手法を使って、不思議な次元を行き来しています。

個展タイトル「Life is beautiful.」について

理解し合うことは大切。
この世界を美しくするには一人一人諦めずコミュニケーションをとれたらいい、そしてお互いの価値を認め合い理解し合おう
ここにはたくさんの今まで出会った人たちを描きました。
それぞれ共生して生きています
人や、自然、アート、動物、それぞれ知らないうちに関係性ができていて、支えあって世界はできている。

大野キャンディス真奈《Wonderland》2023年, キャンバスにアクリル絵具, メディウム, 72.7×91cm(F30)
大野キャンディス真奈《大都市へ!旅に出た》2023年, キャンバスにアクリル絵具, メディウム,綿, 91×116.7cm(F50)

大野キャンディス真奈(おおのきゃんでぃすまな)

1998年 千葉県生まれ
2023年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
好きな作家:ティム・バートン

-絵画

個展
2022年  「The returning OCM」( C.O.D、東京)

グループ展
2018年
「あの子の事」(KISYURYURI THEATER、東京)
「わたし展」(rush、東京)
A-tom art award 2018(コートヤードHIROO、東京)
安宅賞 受賞展(東京藝術大学、東京)
2017年
「わたしたち」(rush、東京)
久米賞 受賞展(東京藝術大学、東京)

受賞
2019年
安宅奨学金 受賞
2018年
a-tom art award 入選
久米奨学金 受賞

-映画

2022年
「愛ちゃん物語♡」(監督・脚本)全国公開、現在13ヶ所で配信中
駱駝ノ目 【妄想映画展】
2021年
「小宇宙」(監督・脚本)
2020年
「清の旅」(監督・脚本)
Sinpa vol12 × 尾道映画祭
2019年
「人形」(監督・脚本)
2018年
「歴史から消えた小野小町」(監督・脚本・カメラ・主演)
MOOSIC LAB 2018→2019 特別対バン上映(ケイズシネマ)

受賞
2022年
京都国際学生映画祭 入選
2021年
ぴあフィルムフェスティバル 映画ファン(ぴあニスト)賞、エンタテインメント(ホリプロ)賞
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 審査員特別賞
TAMA NEW WAVE ある視点部門 入選
2019年
東京学生映画祭 観客賞
カナザワ映画祭 期待の新人女優賞