天野雛子個展「how do you feel ?」

2023年9月15日(金) - 10月1日(日)
1-7 pm

休廊日:月・火・水曜日
入場無料
オープニング・レセプション:9月15日(金)6-8pm
*オープニング・レセプションはどなたでもご参加いただけます。

*当展覧会開催期間中には、下北沢においてアートイベント、ムーンアートナイト下北沢が開催されます。
ぜひ、併せてお楽しみください。
ムーンアートナイト下北沢 2023年9月16日(土)-10月1日(日)
ムーンアートナイト下北沢詳細はこちらから。

天野雛子個展「how do you feel?」展示風景
天野雛子個展「how do you feel?」展示風景
天野雛子個展「how do you feel?」展示風景

下北沢アーツは、天野雛子個展「how do you feel?」を開催いたします。天野雛子は1997年東京都生まれ。2021年武蔵野美術大学造形学部油画学科油絵専攻卒業、2023年武蔵野美術大学大学院造形研究科油絵コースを修了した新進気鋭のペインターです。
天野は猿、牛、熊などの動物、花嫁など繊細な心の動きが感じられる女性や日常の何気ない情景をモチーフに描いています。その作品の大きな魅力は何と言ってもその大胆な色遣いと力強い筆致です。作品を見ていると天野の中から生まれた大小の色の塊がキャンバスにぶつかり、そのたくさんの爆発がつながり、重なり合うことにより形を創っていくように感じられます。天野の友人が指摘したというようにまるで「色のために形を描いているよう」です。動物園の動物に見た野生の命、女性の命を燃やすような恋心、日常の煌めき、その一瞬の熱や光を絵画上に留めるために、天野は自らの身体を通し、エネルギーを色に変換して描き出しています。だからこそ天野の絵を色を見た私たちはその生身の生命の輝きに心動かされるのでしょう。
本展示では天野の大学学部生のときの作品から最新作まで展示いたしますので、天野のこれまでの制作を幅広く知っていただくことができます。「ただ描きたいものを自由に描く事に命運をかけている。」という天野雛子の絵の具というアナログの色による生のエネルギーで充満した絵画空間をぜひご高覧ください。

アーティスト・ステイトメント

描くものは様々だが、これまでの体験やまだ頭の中にある私が興味を抱いているものが多いようだ。
それはきっと私が忘れっぽい性格だからである。
写真に残すことができない自分の好奇心や興味、感情を留めておかなくてはという動機なのかもしれない。
いざ、画面に向かうと私は、思い切り鮮やかな絵の具を画面に載せる。その時私は載せられた色彩に見惚れる。
そこから、画面の中にもう一つの世界をつくるために、私はボクシングのように、殴る勢いで描いて、絵画に殴られる。
いろいろな自分が代わりばんこをし、どんどんジャブやストレート、アッパーを打つ。
そうして徐々に絵と仲良くなり、「これでお互い良いよね」というところで終止符を打つ。
描き終わると、様々な私が残していった自分でも意外な痕跡を目にして、「もっとやれるな」といつも思う。
そして次の画面に繋がり、私はまた絵を描く。

天野雛子《untitled》2023年, キャンバスに油彩, 182x72.7cm(2パネル)
天野雛子《dance》2023年, キャンバスにアクリル絵具,油彩, 100x100cm(S40)
天野雛子《行列の中の牛》2022年, キャンバスに油彩, 162x162cm(S100)
天野雛子《Face》2023年, キャンバスに油彩, 60.6x50cm(F12)
天野雛子《untilted》2020年, 紙にアクリル絵具, 110x79cm

天野雛子(あまのひなこ)
好きな作家:エドヴァルド・ムンク, アンリ・マティス
1997年東京都生まれ
2021年 武蔵野美術大学造形学部油画学科油絵専攻 卒業
2023年 武蔵野美術大学大学院造形研究科油絵コース 修了

主な展示
2023年
ART AWARD TOKYO MARUNOUCHI, 丸の内, 東京
2019年
第37回上野の森美術館大賞展, 上野の森美術館, 東京
【個展】「RELIEF  GARDEN」, KOGANEI ART SPOTシャトー2F, 東京 

受賞
2023年 ART AWARD TOKYO MARUNOUCHI 選出
2019年 第37回上野の森美術館大賞展 入選