太田幾個展「どうしたら愛を伝えられるだろう」

2023年7月6日(木)-17日(月・祝)
1-7 pm

休廊日:月・火・水曜日
*7月17日(月・祝)は開廊
入場無料
オープニング・レセプション:7月6日(木)6-8pm
*オープニング・レセプションはどなたでもご参加いただけます。

太田幾個展「どうしたら愛を伝えられるだろう」展示風景
太田幾個展「どうしたら愛を伝えられるだろう」展示風景
太田幾《咲いたり枯れたり》, 2022年, 綿布に油彩, 41x31.8cm(F6)
太田幾《血液の温度》, 2023年, 綿布に油彩, 45.5x38cm(F8)

下北沢アーツは、太田幾の初個展「どうしたら愛を伝えられるだろう」を開催いたします。
太田幾は1998年東京都生まれ。2022年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業、現在、多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻油画在籍中。本展が初個展です。

太田自身の心身の内と絵画を呼応させて描いたという綿布に油彩の抽象作品は、内側の光が絵画の表面から透け、その温もりが鑑賞者との間の空気を経て、確かに伝わってくるようです。また、紙にパステルや水彩などによるドローイング作品は、一見、土、水、天気、植物、虫など身近な自然を思わせますが、細胞、血管、シナプスのようでもあります。その作為のない線は心を和ませ、日常に少しのアクセントを与えます。
どちらの作品にも共通するのは太田が等身大の自分で伝える真心であり、無邪気で真摯な作品群に鑑賞者は丸ごと包み込まれるような寛ぎを覚えるでしょう。

アーティスト・ステイトメント

呼吸する様に絵を描いていたい。
絵を描いている時に、絵と私がへその緒でつながり、心と心で対話をしている感覚にいつも救われる。
今しかない一瞬に耳を澄ませ鼻を利かせて、絵と私のへその緒を少しずつ太くして生きていきたい。

個展タイトルについて

何も取り繕わず、等身大の未熟で拙い私で愛を、エネルギーを人に伝えたい。
愛が何なのかなんて今も分からない。しかし毎日毎日考え続け てしまう。 確信していることは、愛を感じると、言葉ではない ところで身体が反応する。温度で、空気で、エネルギーで、愛情のひだが人に伝わる。
人から伝わった愛情に、私は何度も救 われた。
愛は伝えなくても良いのかもしれない。
心の中で想っているだけでいいのかもしれない。
ただ、どうしても人に伝えたい。
空気で。鼓動で。呼吸で。
絵で伝えて、それが「伝わる」になる瞬間を私は信じている。

太田幾《音が話す》, 2023年, 綿布に油彩,パステル,クレヨン,オイルパステル, 30x30cm
太田幾《talk to talk》, 2023年, 木製パネルにパステル,オイルパステル,色鉛筆 , 25x20cm
太田幾《お散歩》, 2023年, 木製パネルにパステル,オイルパステル,色鉛筆 , 25x20cm
太田幾《バッタのお花見〜with たんぽぽ〜》, 2022年, 紙にパステル,クレヨン,オイルパステル , 24x30.5cm
太田幾《空気の振動》《喉の奥で会話する》, 2022年, 紙にパステル , 各24x21cm
太田幾《心のテンポ》, 2023年, 紙に水彩,紙,銀紙をコラージュ , 17x24.5cm

太田 幾(おおた いく)
1998年 東京都生まれ
2022年 多摩美術大学 美術学部 絵画学科 油画専攻 卒業
現在、多摩美術大学大学院 美術研究科 博士前期課程 絵画専攻油画 在籍中

グループ展
2022年 
「ときめき絵画道」HB. nezu,、東京
「〇〇日和」新宿眼科画廊、東京
2021年
「natural NATURE 4」フリュウ・ギャラリー、東京