岩崎奏波個展「7本足で夢をみる」
かつて飼っていた犬、アトリエに通うフェリーから観る波模様、文化人類学、村上春樹の小説など
普遍の自然と個の記憶から生まれた形、親密さと神性が同居した岩崎奏波の絵画空間。
2022年11月3日(木・祝)-20日(日)
1-7 pm
休廊日:月・火・水曜日
*祝日も開廊。
入場無料
オープニング・レセプション:11月3日(木・祝)5-7pm
*オープニング・レセプションはどなたでもご参加いただけます。
下北沢アーツは、岩崎奏波個展「7本足で夢をみる」を開催いたします。
岩崎奏波は1996年沖縄県生まれ、2022年多摩美術大学大学院 美術研究科博士前期課程絵画専攻油画を修了。修了展におけるインスタレーションは、大小の絵画、焼き物や雑貨に窓から差し込む自然光も組み入れた現実と幻想世界を行き来する白昼夢のような雰囲気が印象的でした。近年、個展やグループ展など積極的に作品を発表しており、その独自の世界観で将来が期待される若手作家です。
岩崎の絵画で特徴的なモチーフが“生き物”です。緑、青、茶などを基調とした柔らかな色彩の中で生きる“生き物”は、よく知る動物のように見えますが、岩崎の絵画空間の中で新たな形を得て生きています。それは現実のすぐ隣にありながら、人間には決して立ち入ることのできない神獣達の世界を垣間見ているようです。その捉え所のない表情は、優しくも厳かで、人を癒し時に荒ぶる自然そのものにも感じます。
グスタフ・クリムト、ダミアン・ハーストの「自然史」シリーズ、日本画の動物表現、ミロコマチコなどに影響を受けた岩崎の表現は、野生の魂や複雑な心を繊細な感性で可視化しているといえます。温かくも凛とした岩崎奏波の世界をぜひご堪能ください。
作家ステートメント
絵を描くことで、絵画空間と自身の存在する空間がどのように異なり、または繋がっているのかを確かめる。絵画という空間が可能にすることを探りながら制作をしている。
岩崎奏波(いわさきかなは)
幼い頃から画家を目指し、これからも絵を描き続けたいという岩崎。
今は、長期間かけて一つの作品の制作に取り組んでみたいという。
1996年 沖縄県生まれ
2020年 多摩美術大学 美術学部 絵画学科 油画専攻卒業
2022年 多摩美術大学大学院 美術研究科博士前期課程絵画専攻油画修了
個展
2022年
「いま かんがえた ストーリー」(Room_412、東京)
「プレイ パーク」(フリュウギャラリー、東京)
2021年
「TAKE ON/OUT」(さんさき坂カフェ、東京)
「on the cave」(Room_412、東京)
「anima」(フリュウギャラリー、東京)
グループ展
2022年
「IN THE LOOP」(THE LOOP GALLERY、東京)