門倉太久斗/22世紀ジェダイ個展「モア・イズ・モア」
門倉太久斗/22世紀ジェダイによる日常を装飾するmaximalismの提案。
2025年3月14日(金) - 30日(日)
1-7 pm
休廊日:月・火・水
入場無料
レセプション*:3月14日(金)5-7pm
* レセプションはどなたでもご参加いただけます。


下北沢アーツでは門倉太久斗/22世紀ジェダイ個展「モア・イズ・モア」]を開催いたします。門倉太久斗は埼玉県生まれ、武蔵野美術大学造形学部空間デザイン科ファッション専攻卒業。コムデギャルソンにパタンナーとして従事しながら、プリキュアをモチーフとしたネックレスを作成、「22世紀ジェダイ」としてSNSで発表し注目を集めました。独立後、「門倉太久斗」名義で発表する絵画作品では代表作に、日常を脅かす「やってくるもの」をテーマにした「理想鉢シリーズ」、新たな男性性をテーマにした「ペニスフラワーシリーズ」、制作に使ったパレットも共に作品とした「SPURシリーズ」などがあります。現代社会を俯瞰し、少しだけ先を見るような感性を言葉にし、独自の形状を持つ人や花などを卓抜した構図や色彩感覚で、可愛く優しくそして少しの毒を加えた作品に仕上げています。
本個展はファッション業界に身を置いてきた門倉の真骨頂といえる装飾がテーマです。「Less is more.」はシンプルなデザインや少ないもので豊かに暮らすミニマリズムのポリシーとして知られる言葉です。その反対語として、「More is more.」はより多く、大きく、大胆に飾るマキシマリズムの言葉として近年提唱され始めています。
本個展では、絵画作品と併せて花や門倉の私物も置かれ、展覧会を彩ります。自分好みに飾ることを肯定する門倉太久斗の生き様の一端をぜひご体感ください。
アーティスト・ステイトメント
幼少期の私が手にした電池式のミニカーは、他の無数のパーツによってデコレーションされ、もはや本来持っているポテンシャルが大幅に損なわれていることはわかっていても、パーツをシンメトリーに配置することに没頭していました。周りから笑われようとも、私と世界との関係を表すにはそうすることが適切であるような気がしてならなかったのです。
本展のタイトルの「モア・イズ・モア」は建築家ミース・ファン・デル・ローエの標語「レス・イズ・モア」(飾りを少なくすればするほど、より機能的である)の反対を意味します。
飾り=装飾美術はしばし「レッサー・アート」(劣位の芸術)とよばれ、時には野蛮なものとして蔑みの対象になってきました。装飾の欲望が実用を超えて愚かな私たちを苦しめるとき、矛盾で満ちているにも関わらずそこに何か美しいもの、正しいもの、自由なもの、崇高なものを見いださずにはいれないのです。
私の絵は抽象と具象の合間を漂い、あらゆる時間と空間を超えて「装飾の意思」と共振します。敬意と軽薄さをもって全体を志すものです。
モア・イズ・モア。過剰こそ正義。






門倉太久斗/22世紀ジェダイ
(かどくらたくと/22せいきじぇだい)
門倉太久斗/22世紀ジェダイは埼玉県生まれ、武蔵野美術大学造形学部空間デザイン科ファッション専攻卒業。コムデギャルソンにパタンナーとして従事しながら、愛するアニメ、プリキュアをモチーフとしたネックレスを制作、「22世紀ジェダイ」としてSNSで発表し注目を集める。独立後、「門倉太久斗」名義で発表する絵画作品では、独自の形状をした植物や人物などをモチーフに、絶妙な構図と色の組み合わせで画面いっぱいに描き、中毒的な魅力をもって鑑賞者を引きつける。代表作として、自宅の掲示板に作品を展示した「掲示板ドローイング・シリーズ」、「やってくるもの」をテーマにした「理想鉢シリーズ」、近作では、「新しい男性性やジェンダー」をテーマにした「ペニス・フラワー・シリーズ」などがある。
展示
2025年
2人展「花と筋肉」gallery10[TOH]、東京
2024年
個展「ハートのくに」MELLOWROOM、岡山
個展「お化けがいるならそこ」和田画廊、東京
個展「理想鉢Palais idéal du pot 」YIDI ART、香港
グループ展「超アジテート・ムジナ穴」バズチカ、東京
2023年
個展「スピードレクイエム」gallery 10[TOH]、東京
アーティストインレジデンス成果展「大きな烏を捕まえよう」DOGLEG KARUIZAWA、長野
個展「perfect world」下北沢アーツ、東京
2022年
個展「どれもそれぞれに可愛くて一番は決められない」WISH LESS gallery、東京
2人展「drawing factory」アメ横センタービル、東京
グループ展「lovely」oil by 美術手帖、東京
2021年
個展「理想鉢」STEIN BOX、東京
グループ展「Familiae Sylvanian」アートラボ・トーキョー /アキバ、東京
個展「デパートの中の花の中のガールズ」渋谷西武デパート、東京
個展「太陽」自宅住居、東京
2020年
個展「自分を祝福する儀式」新宿眼科画廊、東京
2019年
グループ展「渋谷スタイル」渋谷西武デパート、東京