伊山桂 &もりさこりさ 2人展「Bush Bush」
2024年11月2日(土) - 17日(日)
1-7 pm
休廊日:月・火・水
*11/4(月・祝)は開廊
入場無料
オープニング・レセプション*:11月2日(土)5-7pm
トークイベント*:11月10日(日)2-3pm
伊山桂ともりさこりさが本個展の作品や制作コンセプト、その他色々とお話しします。
* オープニング・レセプションやトークイベントは予約無しでどなたでもご参加いただけます。


下北沢アーツでは伊山桂ともりさこりさの2人展「Bush Bush」を開催いたします。伊山桂は2001年岩手県盛岡市生まれ、2020年不来方高校普通科芸術学系美術コース卒業後、現在は盛岡市にて制作を行なっています。もりさこりさは2003年東京都生まれ、現在多摩美術大学絵画科油画専攻3年在籍中。高校3年生でFACE展入選など、既に多くの展覧会に参加している注目の若手作家です。
伊山は自らが見える世界を様々な画材で描きます。もりさこりさは自らの内に存在する、現実世界と並行する別世界の出来事を油画やドローイングで描きます。これまで、お互いの制作に目を留め、SNSで交流を続けてきました。そして、昨年弊廊で開催したもりさこりさ個展「ムード・インディゴ」に伊山が足を運んだことが今回の2人展を開催する契機となりました。2人に共通するのは作家として生きていくという覚悟、他人には見えない自分だけの世界を絵画や言葉などで現していることです。
本個展のタイトルにもつながるナイジェリアのエイモス・チュツオーラの小説のように、実際には目には見えないけれど、その作品を観た人には確かに感じられる伊山ともりさこりさの世界。二人のBush、草藪をぜひ覗きにお越しください。みなさまのご来廊を心よりお待ちしております。






31×21.9cm、額装 41x32.5x2.5cm

伊山 桂(いやまけい)
2001年岩手県盛岡市生まれ。
2020年不来方高校普通科芸術学系美術コース卒業。
現在盛岡市にて制作を行なっている。
好きな作家:菅木志雄、舟越保武、松本俊介、萬鉄五郎、ブルーノムナーリ
個展
2024年
「伊山桂展」Art + half studio, 岩手県八幡平市
「伊山桂 特集」Cyg art gallery, 岩手県盛岡市
2023年
「伊山桂展」川徳ギャラリー, 岩手県盛岡市
「伊山桂展 HOLE」 企画画廊くじらのほね, 千葉
「変わらないトーンおかえりのターン」彩画堂S-SPACE , 岩手県盛岡市
2022年
「伊山桂展 伸びる真空管」 企画画廊くじらのほね, 千葉
「伊山桂個展 遠景のドキュメント」implexus art gallery , 岩手県盛岡市
2021年
「伊山桂個展 太陽の正位置」implexus art gallery, 岩手県盛岡市
2020年
「RELATIONSHIPs」彩画堂S-SPACE, 岩手県盛岡市
グループ展
2024年
「114才の会話」A.R.T shop 2nd YPG ANNEX, 岩手県雫石町
2023年
「asterisc」旧石井県令邸, 岩手県盛岡市
2022年
「クリスマス金の板展」(美術家、柴田有理と共同企画)彩画堂S-SPACE, 岩手県盛岡市
「うたの心 -絵筆に託す-展」東京九段耀画廊, 東京
「Future Artist Tokyo:SHIP」東京国際フォーラム, 東京
2021年
「Cygnus parade」Cyg art gallery, 岩手県盛岡市
「Art Field Iwate 2021」盛岡市中央公園, 岩手県盛岡市
「プリン同盟20周年記念展」石神の丘美術館, 岩手県岩手町
2020年
「Cyg SELECT 2020」Cyg art gallery, 岩手県盛岡市
「la eclosion」ギャラリーAN, 岩手県水沢市
アーティスト・ステイトメント
土地やそこで生きる人間の関係性からモチーフの着想を得ています。地域に根ざした、よき生活方の成り立ちの多くが地形に由来することが面白く、その中でも今は人数、数そのものにある情緒に興味を持っています。普段は岩手で生活していますが、東京という地域でそうした作品を発表できることとても嬉しく思います。
昨年から「生垣を読む」という活動を始めました。数人で町中にある生垣をまるで美術館に置いてある作品のように意味ありげに鑑賞して批評して、そして自分自身を知るというのがこの活動の目的です。これを始めてからある時、生垣以外のあらゆるものに生垣の影を見てしまうようになりました。
それからというもの僕の絵にはよくいろんな生垣が現れるようになりました。僕は自分自身の絵からよく学ぶことがあるのですが、以前、空模様の生垣と空の絵を描けたときは深く感心した記憶があります。きっと僕たちの目前には空模様の茂みが想像の倍生い茂っていて、実は本当の空など一度も見えちゃいないのかもしれません。重要なのはいかに本物の空を見るかでしょう。燃すなり切るなり避けるなり、僕は日々制作や生活の中で目前のBushにどうにかとりかかってみているのです。

もりさこりさ
2003年東京都生まれ。
2022年 東京学館船橋高校美術工芸科卒業。
2023年 多摩美術大学絵画科油画専攻3年在籍中。
好きな作家・影響を受けた作家:藤田嗣治、ハマスホイ、ルドン、ヘンリー・ダーガー、金子國義、宇野亜喜良、近藤聡乃、ルソー、シャガール
展示
2024年
グループ展「WHAT CAFE EXHIBITION vol.37: Canvas of aNarrative」東京
グループ展「Quintet: - 五重奏」エンパシーギャラリー, 東京
グループ展「Dalston group exhibition -part6-」gallery Dalton, 東京
グループ展「ART ARTKOBE -ArtSticker SELECTION-」大丸神戸店, 兵庫
グループ展「Expression Vol.3」長亭ギャラリー, 東京
グループ展「Wonderland」下北沢アーツ, 東京
2023年
長亭ギャラリーグループ展「長亭gallery展2023」, 東京
グループ展「I IS ANOTHER」TOKYO CHUO GALLERY, 東京
グループ展「CHANGTING GALLERY 3RD EXHIBITION」 長亭ギャラリー, 東京
個展「ムードインディゴ」下北沢アーツ, 東京
WHAT CAFE EXHIBITION vol.28, 東京
グループ展「人」長亭ギャラリー, 東京
グループ展「Arts Students STARS」+ART GALLERY, 東京
個展「庭のはなし」スペースくらげ, 東京
2022年
グループ展「みんなだいすき。」スペースくらげ, 東京
個展「お月様のいたずら」代官山ヒルサイドテラスE棟サロン, 東京
東京堂書店, 東京
GINZA COLLECTOR’s CLUB 銀座蔦屋書店, 東京
WHAT CAFE × WHYNOT. TOKYO EXHIBITION, 東京
グループ展「Roots-居場所と拠り所-」 gallery re:tail, 東京
グループ展「 Insight II 2022」GALLERY AND LINKS, 東京
グループ展「 -ECHO-」blanc gallery, 東京
日動画廊 第57回昭和会展 日動画廊, 東京
FACE2022展 SOMPO美術館, 東京
グループ展「ゾンビがいる絵展」 galleryスペースくらげ, 東京
2021年
学展 国立新美術館, 東京
第6回星乃珈琲店絵画コンテスト 星乃珈琲店
世界絵画大賞展 東京都美術館, 東京
全日本学生美術展 東京都美術館, 東京
受賞
2023年
長亭ギャラリー展2023 入選
2022年
日動画廊 第57回昭和会展 入選
FACE2022展 入選 SOMPO美術館
2021年
学展 優秀賞 国立新美術館
世界絵画大賞展 入選
第6回星乃珈琲店絵画コンテスト 準グランプリ
2020年
環境教育ポスターコンクール 文部科学大臣賞
制作コンセプト
並行する別世界について描いています。
現実で革命や戦争が起これば向こうでも起こりますし、彼らは現実と並行世界とで2つの姿をもっています。
その姿は私が描くことによって可視化され、まるで本当に息づいているような手応えを感じています。描写において具象と抽象の間を揺れ動くのはその情景の解像度が異なるからです。
生きる上での不条理、夢のように幸福な出来事、言葉と共に物語を紡ぎながら描いてゆきます。多角的に鑑賞していただけると本望です。
どこまでが真実かもわからない複雑にできた世の中ですが、守るべき尊厳の為に私は描くことで主張し続けます。
そして描かれた人物が、また新たな物語の語り部となるでしょう。