岩崎奏波個展「へびちょうのはなし」
shimokitazawaarts岩崎奏波によるへびとちょうとへびちょうのおはなし。
2025年6月6日(金) - 22日(日)
1-7 pm
休廊日：月・火・水
入場無料
オープニング・レセプション*：6月6日（金）5-7pm
* オープニング・レセプションはどなたでもご参加いただけます。
*展示作品の一部をonline storeにも掲載しています。ぜひご覧ください🐍
下北沢アーツでは岩崎奏波個展「へびちょうのはなし」開催いたします。岩崎奏波は1996年沖縄県生まれ、2020年多摩美術大学美術学部 絵画学科油画専攻卒業、2022年多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻油画修了。国内外で積極的に展示を重ねている若手作家です。
岩崎はこれまで神話や小説などから着想した独自のいきものが織りなす幻想的な絵画空間を構築してきました。これまでの活動経験を踏まえ、本個展では新しい試みに挑戦しています。本展では岩崎の作品に繰り返し登場するモチーフであるへびとちょうが主人公の「へびちょうのはなし」を自ら創作し、その物語に基づく作品が展開されます。哀しく怖く温かい、少し不思議な岩崎奏波の「へびちょうのはなし」の世界にぜひお立ち寄りください。
アーティスト・ステイトメント
この展示会を行うにあたって、わたしは「へびちょうのはなし」という物語を自作しました。「へび」と「ちょう」は私が作品の中で繰り返し描いてきたイメージでもあるので、この物語は自身の作品制作から構築された物語だとも思えます。
扱ってきたイメージたちを一度一連の物語として構成し、その物語を元にまた絵画を制作したところ、物語はパートやキャラクターごとにまた分解し始め、さらに再構成をはじめました。
レヴィ・ストロースは、神話の意味を「できごとの束」としてとらえ、「一つの全体的まとまりとして把握しなければならない」と説明しており、音楽やオーケストラの総譜に例えて説明していました。
私はこれは絵画にも当てはまるものがあると考えています。
わたしの自作した物語は神話ではありませんが、物語を元に絵画を作る行為は、自然と物語の流れをいくつかの「できごと」にわける行為でもありました。
その各パーツからは「ちょう」の触覚のように線が伸び、物語の内外や前後に構わず繋がりを持ってまとまっていき「できごとの束」として帰結していきます。
今回の展示会は物語を再現するものではなく、物語もまた作品を説明するものではありません。
鑑賞する人や場によって「できごとの束」が再構成され続け、物語が動き変化する様子を表したいと考え、この展示会を開催いたします。
岩崎奏波（いわさきかなは）
1996年 沖縄県生まれ
2020年 多摩美術大学 美術学部 絵画学科 油画専攻卒業
2022年 多摩美術大学大学院 美術研究科博士前期課程絵画専攻油画修了
主な展覧会
2025年
2月 岩崎奏波・梅原義幸二人展「交換ノート」ARTDYNE（東京都中央区）
2024年
11月 個展「 窓のなか、家のそと 」KATSUYA SUSUKI GALLERY （東京都目黒区）
8月 グループ展「水面を覗く」下北沢アーツ（東京都世田谷区）
5月 個展「おぼえている？-還記得嗎？」GALERIE OVO 十方藝術空間（台湾、台北市）
2023年
12月 個展「めぐるものたち」OIL by 美術手帖ギャラリー（東京都渋谷区）
11月 個展 マドリードでのアーティストインレジデンス成果発表展、LEA-Lab of Experimental Art（スペイン，マドリード）
8月 個展「motion・decoration」THE LOOP GALLERY（東京都港区）
5月 個展「とおくをおもう」MATTER（東京都千代田区）
1月 個展「月はとなりの部屋に」KATSUYA SUSUKI GALLERY （東京都目黒区）
2022年
11月 個展「７本足で夢をみる」下北沢アーツ（東京都世田谷区）
